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基本に忠実に本質を伝える

基本に忠実に本質を伝える

英語圏では常識なんだが

通常、英語圏のディスレクシアは10歳前後で明確になるようです。

10歳前後の口語のみの文章から、文章で文章を組み立てていくという「学習的な言語能力」の段階でより一層困難さが明確になるからのようです。軽度の場合にはそれまで「必死で」集中することにより、何とか読めていることもあるらしい・・・です。

字が読めないということは、他の余りある才能をもってしても辛いことなので、必死で隠すという場合もあります。

ここで一つポイントは、「いつも読めないわけではないのではないか?」ということです。
文字を大きくする。
行間を広くする。
他に物がない、落ち着いた環境で勉強する。
そういった場合には、気持ちも楽になり、読める。
でも、細かくて行間が詰んだ本を、皆の前で朗読するなんていう緊張状態に陥ると、集中することができなくなってしまうのかもしれない・・・。
或いは読めるけれど書けないのかもしれない。
書けないけれども、キーボードは打てるかもしれない。
文字式を使った計算なども文字と同じなので読みづらいかもしれない。
手書き文字は読みづらくても印刷した文字ならば、読めるかもしれない。

そういう本当に全く「読めない」場合から「条件さえ整えば可能」まで幅広くありうるようです。
まさにその「整えうる条件」を今模索しています。

でも、日本では、つい何年か前まで「日本にはディスレクシアはいない」というのが常識で、そのことに苦しんでいる人は隠し続けるしかなかったようです。
「字が読めない」=「知能レベルの問題」というとても平板な知的能力の解釈は間違っていると思います。

私がこの記事を書く上で参考にしているのは
ディスレクシアなんか怖くない!―家庭でできる読み書きLD解決法
ロナルド・D. デイビス (著)
出版社: エクスナレッジ ; ISBN: 4767802210
怠けてなんかない! ディスレクシア~読む書く記憶するのが困難なLDの子どもたち
品川 裕香 (著) 出版社: 岩崎書店 ; ISBN: 4265801269
の2冊です。


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